清泉女子大学

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学び?研究

実践!高校英語の模擬授業!

私は英語科教員免許を取得するために、教職課程を履修しています。高校の英語コミュニケーションⅠの模擬授業を行うことになり、広島と長崎で二度被爆された山口彊(つとむ)さんに関するレッスンを担当することになりました。

平和を願った山口彊さん

山口彊さんは広島と長崎での2度の直接被爆が初めて公式に認定された方です。この模擬授業では、世界に向けて自身の原爆体験を語り、平和の大切さを説いた山口さんについて英語で理解すること、そして世界平和のために自分たちができることを考え、英語で表現しあうことをねらいとしました。
平和に対する願いや考えを英語で伝え合う授業をどのように作ればよいか、とても悩みました。

本番までの準備① 原爆ドーム?広島平和記念資料館へ

平和への思いを、授業をする自分自身が深化させるために、実際に原爆ドームと広島平和記念資料館へ行きました。被爆された方々の遺品や当時の様子を描写した絵を見て、戦争の悲惨さ、原爆の無情さ、平和の大切さを痛感しました。特に胸を打たれたのは、被爆死された方が生前、娘に宛てた手紙です。
離れ離れになった愛娘へ向けた手紙には、戦争が終わった後にまた会えることを祈る親心がこもっており、この親子が再会する「あったはずの未来」を考えると涙が止まりませんでした。未来を担う高校生たちに、過去の悲惨な戦争をどう英語で伝えるかを考えながら帰路につきました。

本番までの準備② 指導案?板書計画づくり

指導計画に着手してからも迷いながら進めていきました。新しい単元に入る時、教師はオーラルイントロダクションを行います。これは、教師が平易な英語を使って、教科書本文を生徒に話して聞かせる活動です。生徒に興味関心を持ってもらうため、単語選び、効果的な話す順番などを検討しながら進め、やりがいを感じました。
この授業が生徒の心に残り、いつか「相手の幸せを願いあえる未来」を担う人になってほしいと思いながら準備をしていきました。

当日実践模擬授業!

模擬授業の前にはたくさん練習をしました。練習においても、間の取り方、板書のタイミングなどの難しさに衝突し、本番までにどう克服しようか悩みました。準備から本番まで悩みながらも真剣に取り組んだ結果、他の学生や教授から高評価をいただくことができ、とても嬉しかったです。また改善できる点が多くあることに気付き、これからの授業にも、もっと傾注していこうと思いました。
よりよい先生になることができるよう、専心していこうと思います。

この記事を書いた人
渋田万由子

英語英文学科3年